当院では、日本整形外科学会認定の整形外科専門医である院長をはじめ、スタッフ一同が連携して患者さんの治療・ケアを行います。膝や腰、肩などのつらい痛みを和らげ、一日でも早く元気になれるよう尽力してまいります。最新の設備を整えて適切な診断につなげるとともに、それぞれの部位に応じた治療やリハビリを進めていきますので、どうぞお気軽にご来院ください。
首に痛みが起こる疾患としては、頸椎症や頸椎椎間板ヘルニア、頸椎捻挫などがあります。こうした病気になると、加齢に伴って頸椎(首の骨)が変性してきたり、骨と骨の間にある椎間板がつぶれてしまい、痛みが起こります。また車を運転中に急ブレーキをかけたり、首に負担がかかる姿勢を続けている方にも痛みが出ます。このようなときは、頸椎カラーを装着して首を固定し、痛みや腫れを抑えるためのお薬を処方します。姿勢が悪くて首の痛みが生じている患者さんの場合は、頸椎に負担のかからない姿勢の指導などを行います。さらに当院では、整形外科枕をお勧めすることもあります。
肩に痛みが起こる疾患としては、五十肩(四十肩)、肩腱板断裂、石灰沈着性腱板炎などがあります。こうした病気になると、肩の動きが制限されてしまい、無理に動かそうとすると強い痛みが起こります。さらに安静にしていても痛みが出てしまい、睡眠などに影響をきたすこともあります。このようなときは、痛みや炎症を抑えるお薬を使用しますが、肩腱板断裂などの場合は自然修復が期待できないので、代償動作によって機能回復を目指します。薬物療法やリハビリなどでは症状が改善しないときは手術療法も考慮します。
腕・手の痛みやしびれが起こる疾患としては、頸椎症性神経根症、手根管症候群などがあります。このうち頸椎症性神経根症は、肩こりなどの症状に加え、腕や手にも痛みやしびれが起こり、重い物を持ち上げられなくなります。手根管症候群は、人差し指や中指に痛みが出ます。いずれの場合も、痛みを抑えるお薬を使います。手や腕を使い過ぎると治療が長引きますので、担当医の指示のもと、患部を安静にするようにしてください。
肘の痛みが起こる疾患としては、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)や肘内障などがあります。このうち上腕骨外側上顆炎は、物を持ち上げるような動作時に、肘の痛みが出現します。安静時にはあまり痛みが出ないのですが、前腕などの筋肉が痛んでいる状態なので、お薬によって炎症を抑えます。テニスをされている方は、手関節の背屈動作を避け、しばらくは過度の運動を行わないようにしてください。また、肘内障は就学前の小児期によくみられる怪我です。お子様の腕を引っ張った後、肘が動かしにくくなったようなときは、お早めに当院をご受診ください。受傷された当日ならば、患部を修復することでとくに後遺症が残らないケースが大半です。
手首・指の痛みが起こる疾患としては、ドケルバン病、へバーデン結節、ばね指、橈骨遠位端骨折、槌指などがあります。こうした病気や怪我は、指の使い過ぎ、無理な動作、加齢などでリスクが高まります。指にしびれや痛みが生じたときでも、安静にしていることで自然によくなることもあります。しかし、骨折の場合はギプス固定による保存治療や手術が必要になりますので、まずは整形外科を受診し、エックス線撮影などで患部の状態を確認するようにしましょう。
中高齢の方をはじめとして、腰の痛みでお悩みの患者さんは非常に多くいらっしゃいます。痛みの原因としては、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、脊椎圧迫骨折などの疾患が考えられます。患者さんの中には、「歩行時などに痛みが徐々に強くなるけれど、しばらく安静にしていると痛みが治まるので医療機関を受診していない」、「市販の痛み止めで対応している」といったケースも少なくないようですが、整形外科で治療を受けることで痛みなどの症状を減らすことは十分に可能です。痛みや違和感を我慢したりせず、お早めにご受診ください。
膝の痛みは、学校やスポーツクラブなどで定期的に運動をされている若年者から、ほとんど運動をされない高齢の方まで、幅広く見受けられます。具体的には、高齢の女性に起こりやすい変形性膝関節症、コンタクトスポーツなどが原因となる膝前十字靭帯損傷、ジャンプ競技でみられる膝半月板損傷、小中学生の成長期に多いオスグッドシュラッター病などがあります。当院では、スポーツ時に起こった膝の怪我について、その治療を行うのはもちろんですが、さらに再発防止のための注意事項などもアドバイスいたします。
下肢の痛みやしびれが起こる疾患としては、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、シンスプリントなどがあります。安静時にはとくに痛みがなかったとしても、運動や歩行時に痛みが生じるときは、下肢につながっている神経や筋肉などに問題が起こっている可能性があります。初期の段階では、しばらく安静にすることで症状が治まります。しかし、徐々に痛みやしびれが強まり、いずれは歩行そのものができなくなることもあるので、早めに治療を開始することが大切です。
足・足首の痛みが生じる疾患には、足関節捻挫、外反母趾、足底腱膜炎、シンスプリントなどがあります。このうち足関節捻挫は、主に足首を内側に捻ったときに起こります。軽度ならば、しばらく安静にしていることで痛みが引いていきます。しかし、無理を続けて症状が悪化してしまうケースも少なくないので、念のために整形外科を受診し、エックス線撮影などで問題がないか確認しておきましょう。なお、足・足首の痛みは、捻挫のような強い外力だけでなく、日常生活での歩き方などが原因となっているケースもあります。当院では、患者さんの歩行状態などをチェックし、歩行訓練なども行っています。